Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

文京区

【291】文京区本駒込 大名庭園の六義園へ

六義園には何度も紅葉の写真を撮りに来ていますが、このブログに載せるのは初めてかもしれません。徳川五代将軍・綱吉から側用人(そばようにん)として重用された、柳沢吉保の下屋敷と庭園です。訪れたのは2週間前の11月下旬、例年なら見ごろを迎える紅…

【253】文京区後楽 こんなところにモネの「睡蓮」

江戸初期に水戸徳川家の上屋敷内に造られた広大な回遊式庭園です。菖蒲を撮ろうと足を運びましたが、外国人が蓮池のほとりで一生懸命に撮影をしている様子を見て気づきました。モネの「睡蓮」の風景!と。 蓮池の向こうに橋。橋の形がかなり違うし、モネの絵…

【252】文京区関口 都心に舞うホタル

都心で生まれ育った私は、これまでに2回しかホタルを見たことがありませんでした。1度目はおそらく40年くらい前、幼いころに千葉県柏市でホタル狩りをしました。虫かごにたくさんのホタルを入れ、自宅に持ち帰ったのを覚えています。2度目は15年位前…

【251】文京区根津 遅咲きが満開のつつじ山

約100種・3000株のつつじが咲き誇る根津神社、今年は他の春の花と同様、盛りを早く迎えました。現在はすでに遅咲きの品種が満開です。 根津神社が現在あるこの場所は、徳川幕府6代将軍家宣が生まれた場所とされています。家宣が将軍になることが決ま…

【226】文京区目白台 永青文庫で細川家の凄さを知る

政権を投げ出し、隠居して陶芸にはまっているお殿さまというイメージの細川護煕元首相ですが、この永青文庫を訪れて名門・細川家の凄さを思い知りました。高級住宅街の目白台にあるここは、細川家の下屋敷跡。葉が色づきはじめた庭園と、国宝を含む細川家の…

【224】文京区本郷4丁目 一葉や金田一が住んだ街

樋口一葉や金田一京助が住んだ界隈を2年半ぶりに再訪しました。文京区という都心にありながら、山がちな地形と点在する古い木造建築、ところどころに生える雑草のせいで、郊外に来たような錯覚に陥ります。静かな住宅街は人やクルマの往来も少なく、歩いて…

【213】文京区白山 都内きってのあじさい神社

6月11日(日)に撮影したまま、ブログを書けずに1週間が過ぎてしまいました。このさき1週間もあまり時間が取れそうにないので、ざっと写真だけ載せることにします。東京23区内随一のあじさいの名所として有名な白山神社。今回のコンセプトは「紫陽花…

【204】文京区弥生 異界の階段

農学部がある東京大学弥生キャンパスの裏手に、上りと下りで段数が異なる「お化け階段」があります。初めてこの階段に出くわしたとき、そういう階段とは知らなかったのに、異界的な空気を感じたことを覚えています。 クルマが通れない細い道をつなぐ階段。文…

【201】文京区小石川 小説の情景を探して

仕事をさぼった若いサラリーマンが住宅街をふらふら歩いていると、バラック建ての家の中でなにやら話している男女が目に留まります。花の行商人を装って何度もその家に通うようになった会社員は、やがて女性と…。吉行淳之介の短編「薔薇の販売人」は、小石川…

【200】文京区関口 桜流れる神田川

今年の花見シーズンのラストに、神田川を流れる桜の花びらを見てきました。この川沿いは江戸川橋付近の桜が綺麗だったと思い出し、有楽町線の江戸川橋駅で下車。上流へ遡り、山県有朋の旧宅として有名な椿山荘にも立ち寄りました。 記憶があやふやなのですが…

【197】北区王子 飛鳥山公園からソメイの故郷へ

今年の桜はなかなか満開になりませんが、そのぶん長く花見を楽しめます。江戸時代から花見客でにぎわってきた飛鳥山公園、そしてソメイヨシノが誕生した駒込の旧染井村まで歩きました。 都内で桜満開宣言が出た4月2日(日)、都内にある飛鳥山公園の桜は5…

【193】文京区湯島 梅と天神様とホテル街

湯島天神の梅が見頃です。高校・大学受験の祈願や、中学受験のお礼参りを兼ねた見物客で賑わっていました。湯島は何度も何度も訪れていますが、今回は天神様とラブホテル街が融合した「これぞ湯島!」という画が撮れました。あいにくの花曇り(たぶん梅には…

【171】文京区大塚 猫が佇む護国寺

陽がやや傾いた遅い午後、柔らかな陽射しを浴びた猫が薬師堂の縁側で佇んでいました。護国寺の伽藍は創建当時のものが多く、この薬師堂も元禄時代に建てられたものだそうです。文京区にあるとは思えない広い境内には、一言だけ願いを叶えてくれる「一言地蔵…

【161】文京区春日 東京都戦没者霊苑

ここに戦没者霊苑があることを今まで知りませんでした。満州事変から第2次大戦終結まで、東京にゆかりのある戦没者およそ16万人が慰霊されています。終戦の日前日の日曜日に訪れましたが、人はほとんど見当たらず、鳴り響くセミの声が静寂をいっそう際立…

【147】文京区本駒込 東洋文庫ミュージアム

日本で最大、最古の東洋学の研究機関「東洋文庫」、そのミュージアムです。約100万冊の蔵書の一部を展示しています。目玉はオーストラリア人のモリソン博士が集めたコレクションの本棚。読んだわけでもないのに、インテリジェントな雰囲気の中、ちょっと…

【134】文京区湯島 天神様の梅まつり

久しぶりの更新になってしまいました。 10日ちょっと前の写真ですが、湯島天神の梅まつり初日の様子です。まだ満開とは言えず、人も多くありませんでした。今頃はきっとほころんでいると思います。昨年は境内に林家ペー、パー子が来ていましたが、今年は日…

【115】文京区音羽 戦後史の「証人」 鳩山会館

居並ぶ大邸宅の中でもひときわ目を引く洋館が、目白の高級住宅街にドーンと立っています。鳩山一郎元首相が暮らした「音羽御殿」です。関東大震災の翌年の1924年に完成、現在は「鳩山会館」として一般公開されています。多くの政界関係者が訪れ、ソ連と…

【105】文京区湯島 盛夏の孔子廟

ここは実に夏が似合います。湯島聖堂。陽射しが差し込む深い緑色の木々の下に立ち、耳がおかしくなるくらいたくさんの蝉の声を聞いていると、子供のころの夏を思い出します。そういえば幼稚園時代、ここの公衆便所で転んだ嫌な思い出が。あれは本当に転んだ…

【84】文京区白山 あじさいの白山神社

隣接する公園と合わせ、およそ3000株のあじさいが植えられているそうです。花が咲く前の青々とした状態を撮影しようと出かけたら、予想以上に開花していました。 創建は940年ごろと伝えられる古い社です。大通りから奥まった住宅街に建ち、しっとりと…

【79】文京区根津 根津神社つつじまつり

自転車で田端の文士村へ向かおうとしたところ、不忍通りを北上中に「文京つつじまつり」の幟が出ているのを発見。予定を変更し、つつじで有名な根津神社へ行くことにしました。つつじも華やかでしたが、さらに目を引いたのは境内に建つ庚申塔。かつて各地の…

【78】文京区小石川 播磨坂

鎌倉の若宮大路のように車道中央に遊歩道が整備され、その両脇に見事な桜が立ち並びます。東大付属の植物園や筑波大学付属校など教育機関が集中する文教地区の一角にあるためか、静かな大人の時間が流れ、心穏やかに桜を愛でることができます。 坂名は、かつ…

【74】文京区湯島 湯島天神の梅

そろそろ見頃か、と意気込んで行ったらフライング、ほとんどの梅の樹がまだ蕾でした。それでもせっかく足を運んだので、何とか写真に収めて形だけ見繕ってきました。文京区と何の関係があるのか分かりませんが、節分のこの日、林家ペー、パー子さんが境内で…

【72】文京区 文京シビックセンター展望台

高いところに登ってみたくなったので、文京区がバブル期に計画し、崩壊後の1999年に竣工した区役所の展望台へ行ってきました。高さはスカイツリーと比ぶべくもありませんが、こちらはタダ。しかも並ばずに入れるので、気軽に足を運べます。 全27フロア…

【70】文京区湯島 湯島聖堂

寺社が初詣で賑わうこの時期、神や仏が祀られているわけではない湯島聖堂はどんなことになっているのだろう、そう思って1月4日に行ってみました。元旦から4日までは正月特別参観ということで、いつもは週末と祝日しか扉が開いていない大成殿が公開されて…

【69】文京区小石川 こんにゃくえんま

「こんにゃく」と「閻魔大王」、いったい何の関係があるのか、地図を眺めていたら何とも不思議な名前の寺が目に留まりました。実際に行ってみると、こじんまりとした寺ながら、閻魔様をはじめ見どころ満載。とくに、サイパンの戦火をくぐり抜けて太平洋を往…

【66】文京区本郷 東京大学

「東大なら歩いて通えるわねえ」。子供のころ、親から何度こう言われたことか。確かに実家のあった秋葉原からは早足で20分くらい、でも実際には遥か彼方にある大学でした…。 東大の広大なキャンパスの大部分は、加賀藩前田家の上屋敷だったそうです。この…

【36】文京区後楽 東京ドームシティ

後楽園球場は東京ドームに、後楽園ゆうえんちは東京ドームシティアトラクションズに生まれ変わりましたが、いまだにこの辺り一帯を「後楽園」と呼んでしまいます。そういえばドンチャックというビーバーみたいな黄色いマスコットキャラクターがいましたが、…

【30】文京区関口 芭蕉庵

芭蕉庵と言えば江東区深川を思い浮かべますが、文京区関口にもあります。俳人・松尾芭蕉は土木技師でもあり、神田上水の改修工事に携わった際にこの地に居を構えていたそうです。その後に深川に移り住み、奥州へと旅立ちました。 東京メトロ有楽町線の江戸川…

【25】文京区本郷 日本サッカーミュージアム

にほんブログ村 国立競技場に近い千駄ヶ谷や信濃町ではなく、なぜ本郷にあるのか謎です。W杯ブラジル大会真っ最中の週末なので混んでいるかと思いきや、日本の戦績が思わしくないせいか、それほどでもありませんでした。でも終わっていません。決勝トーナメ…

【21】文京区湯島

にほんブログ村 聖と俗が混在する街です。江戸時代、出会い茶屋という男女の逢い引き場が並んでいたそうです。いまホテルが多いのはその名残りなのでしょうか。学問の神様を祀った天神様があるだけに、中学、高校生がよく訪れています。行き帰りにキャアキャ…