Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

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【260】東京都清瀬市 武蔵野の森にさまよう戦争の記憶

8月15日を迎えるに当たり、結核に苦しむ軍人を収容した傷痍軍人東京療養所(現・東京病院)を訪れました。敷地内のうっそうとした森の中に今も残る粗末な掘建小屋。今のように有効な治療薬がない当時、木製の硬いベッドの上で彼らは寝起きし、新鮮な空気…

【256】江戸川区北葛西 金魚の三大産地

江戸川区は愛知県弥富市、奈良県大和郡山市と並ぶ金魚の三大産地。もともと養殖が盛んだった深川や本所が明治時代に工業地になると、水が豊富な江戸川区に移ってきたそうです。戦中の食糧不足で池が田畑に転換されたり、戦後の都市化で養殖業者が都外に移転…

【253】文京区後楽 こんなところにモネの「睡蓮」

江戸初期に水戸徳川家の上屋敷内に造られた広大な回遊式庭園です。菖蒲を撮ろうと足を運びましたが、外国人が蓮池のほとりで一生懸命に撮影をしている様子を見て気づきました。モネの「睡蓮」の風景!と。 蓮池の向こうに橋。橋の形がかなり違うし、モネの絵…

【252】文京区関口 都心に舞うホタル

都心で生まれ育った私は、これまでに2回しかホタルを見たことがありませんでした。1度目はおそらく40年くらい前、幼いころに千葉県柏市でホタル狩りをしました。虫かごにたくさんのホタルを入れ、自宅に持ち帰ったのを覚えています。2度目は15年位前…

【番外35】茨城県つくば市 霊峰・筑波山

つくばエクスプレスの開通で都心からのアクセスが便利になり、ちかごろは高尾山と並ぶ人気のハイキングスポットです。大型連休の前半、混雑覚悟で行ってきました。予想を裏切らない人混み、しかし関東平野を見下ろす山頂からの眺めも期待を裏切らない絶景で…

【250】千代田区九段南 月と桜

千鳥ヶ淵の夜桜です。1週間以上前の出来事ですが、時間がなくブログに出来ていませんでした。いまや桜は散ってしまいました。地下鉄九段下駅から地上に出ると人、人、人。それでも行く価値は大いにありました。 空気が澄んだ夜でした。九段坂を登りながらお…

【241】江東区亀戸 90分で七福神めぐり

都内には七福神めぐりがいくつもありますが、ここ亀戸のものは寺社が狭い範囲に集中しており、1時間半程度で終わります。ローカル感満載の東武亀戸線の亀戸水神駅で降り、途中で蕎麦を食べ、ぶらぶらと歩きながら7人の神様の御朱印を集めてきました。 亀戸…

【240】港区芝公園 増上寺で脱・王道アングル

北の寛永寺、南の増上寺。徳川家康は江戸城の鬼門の方角にこの2つの寺院を置き、江戸の町に邪気が侵入してくるのを封じました。増上寺の境内には徳川家の霊廟があり、今は一部が東京プリンスホテルとなっています。本殿の背後に東京タワーが聳え立つ写真は…

【239】台東区上野公園 水鳥の楽園

冬の不忍池は、越冬のために北から渡ってきた水鳥で賑わいます。私が小学生だった30年以上前は、シベリアから来たカモの天国でしたが、今はおそらくユリカモメもしくはウミネコが数で圧倒しています。陽の光でキラキラと輝く水面をバックに、ときにコミカ…

【237】中央区東日本橋 今年も歳末市へ

恒例の薬研堀歳末市へ行ってきました。東京を代表する問屋街ここ馬喰町界隈は、かつて馬の市が立つ町だったそうです。江戸時代に入ると街道沿いという交通の便の良さから宿が立ち並び、問屋の集まる隣の横山町とともに発展してきたそうです。今も衣料品や雑…

【236】台東区浅草 フライングな羽子板市

その年の「顔」が主役になる浅草寺の羽子板市。今年はというと、シャンシャンのようです。意気込んで浅草寺に行ったのに、なぜ「ようです」と断定できないかというと、市は翌日からだったためです。完全にフライング。12月17〜19日でした。準備をして…

【235】台東区上野公園 都内屈指の紅葉美

春は薄ピンク一色にほぼ染まる上野公園ですが、この時期は赤、黄色、緑と賑やかになります。都内の公園をいろいろ見て回ったなかでも、ここは3本の指に入る美しさではないかと思っています。 階段を上ると、顔だけが残っている上野大仏が鎮座しています。そ…

【234】千代田区千代田 喧騒の乾通り

紅葉を愛でながら、静かに歩きたかったのですが…。皇居の乾通りが1年半ぶりに一般公開されました。何かと皇室が話題なので、いつも以上に混雑しているせいかもしれませんが、拡声器で注意を呼びかける警備の声がうるさすぎて残念でした。 乾通りは皇居北側…

【233】台東区浅草 再訪・待乳山の大根寺

3年前の6月に参拝したときは雨だった待乳山(まつちやま)聖天を再訪しました。都内で最も低い山に立つ、都内屈指のパワースポット。見事に雲ひとつない青空が広がり、黄色いイチョウが輝いていました。 推古3年(西暦595年)に突如地面が隆起して山が…

【231】世田谷区奥沢 九品仏の紅葉寺

東急大井町線九品仏駅。自由が丘というメジャーな街の隣ですが、住人以外は下車しないのではないかと思っていたくらい、私にとってマイナーな駅でした。たしかに駅前にメジャーな商店はあまりありません。しかし、駅からすぐの浄真寺を見るために、この街へ…

【230】千代田区神田岩本町 繊維問屋街で大バザール

江戸の繊維問屋街の発祥地・神田岩本町で年に2回、大規模な「ファミリーバザール」が催されます。およそ200の露店が紳士・婦人服、靴下、手袋、革製品、靴などを路上に並べます。ほとんどが有名ブランド物ではなく、百貨店などに卸す前の状態の商品とい…

【228】港区白金台 畠山記念館で近代日本の草創期を想う

近代日本の成長を支えた3人の財界人の交流を、彼らが興じた茶の道具を通じて垣間見ることができました。荏原製作所の創業者が収集した美術品を所蔵する畠山記念館で今、3人の交友に焦点を当てた特別展が開かれています。館内は残念ながら撮影禁止でしたが…

【223】墨田区東向島 輝くススキを探して百花園

季節の進行とともに太陽が低くなり、昼間でも光を生かして撮影しやすくなってきました。陽の光と相性の良いススキが群生している都内のスポットをネットで探したら、「特にお勧め」として向島百花園がヒットしました。箱根の仙石原のような量ではありません…

【219】台東区根岸 夏香る正岡子規庵

明治27年から35歳で亡くなるまでの8年間、正岡子規が暮らした家が鶯谷のラブホテル街にあります。故郷の松山から母親と妹を呼び寄せ、ここで結核と闘いながら俳人としての活動を続けたそうです。庭に出ると、生い茂る草木から夏の匂いがしました。 昭和…

【215】台東区浅草 夏を告げるほおずき市

毎年7月9、10日に開かれる浅草寺のほおずき市、例年は夕暮れ時に訪れますが、今年は趣向を変えて明るい真昼間に行きました。仄暗い中に裸電球が浮かぶ情景は見られませんでしたが、ほおずきと一緒に売られている風鈴に強い日差しが反射し、夏の到来を感…

【214】台東区松が谷 猛暑のかっぱ橋七夕祭り

今年も大盛況でした、合羽橋の七夕祭り。テキ屋の屋台ではなく、沿道や地方のリアル店舗が露店を出しているのがポイント高いです。アスファルトが溶けそうなくらいの暑さの中、コメを使った宮城県の発泡酒と、スパイスの効いたカレーを買い食いしました。 台…

【209】練馬区向山 ガラガラの遊園地であじさい鑑賞

今年で15回目を迎えるという、としまえんのあじさい祭り。そんなの毎年やっていたなんて初めて知りました。見頃には気持ち早めでしたが、150種1万株以上のあじさいが植えられているだけあって見事でした。としまえんに来たのは20年以上前、大学3年…

【205】台東区東上野 下谷神社大祭

気がつけば1年が経ち、下谷の大祭から始まる下町の祭りシーズンが今年も到来しました。草木茂る下谷神社の境内に足を踏み入れると、子供の頃に地元の神田明神でかいだ生臭い葉っぱの匂いがして、少年時代の祭りの記憶が蘇りました。 下谷神社の祭りは最終日…

【204】文京区弥生 異界の階段

農学部がある東京大学弥生キャンパスの裏手に、上りと下りで段数が異なる「お化け階段」があります。初めてこの階段に出くわしたとき、そういう階段とは知らなかったのに、異界的な空気を感じたことを覚えています。 クルマが通れない細い道をつなぐ階段。文…

【201】文京区小石川 小説の情景を探して

仕事をさぼった若いサラリーマンが住宅街をふらふら歩いていると、バラック建ての家の中でなにやら話している男女が目に留まります。花の行商人を装って何度もその家に通うようになった会社員は、やがて女性と…。吉行淳之介の短編「薔薇の販売人」は、小石川…

【199】中央区日本橋 桜フェスティバル

歴史的建造物が並ぶ日本橋界隈は、この時期になると荘厳な雰囲気に桜が華を添えます。三越から日本銀行に抜ける道、丸善から東京駅方面に続く道は、美しい花トンネルができていました。やっと満開になったのに、花冷え続きなのが残念です。 日本橋一帯で「桜…

【197】北区王子 飛鳥山公園からソメイの故郷へ

今年の桜はなかなか満開になりませんが、そのぶん長く花見を楽しめます。江戸時代から花見客でにぎわってきた飛鳥山公園、そしてソメイヨシノが誕生した駒込の旧染井村まで歩きました。 都内で桜満開宣言が出た4月2日(日)、都内にある飛鳥山公園の桜は5…