【11】台東区上野 アメ横
中学時代はフライトジャケットのMAー1を、高校時代はリーバイス501を、大学時代はマウンテンパーカーを、そのときどきの流行モノをここで買いました。ネットショッピングが一般的になった今はアメ横の価格優位性が失われつつありますが、買い物履歴をもとに似たような商品ばかり勧めてくるバーチャルの世界と違い、ぶらぶら歩くことで「え、こんなの売っているの?」という掘り出し物に出会える街です。
進駐軍の放出品を売る闇市だった、飴屋がたくさんあったーーアメヤ横町の名前の由来はこのどちらかだと、子供のころから聞かされてきました。いまだにどっちなのか知りません。右奥に看板が見える中田商店は、前者を裏付けるかのようにミリタリーグッズを売る店として有名です。後者は二木の菓子が代表でしょうか。
アメ横は海産物を売る店がたくさん並んでいることでも有名ですね。年末は買い出し客でたいへんなことになります。
JR山手線・京浜東北線の高架下にも店舗がぎっしり詰まっています。革製品や服、海産物のにおいが入り交じって独特の香りが漂っています。子供ころから何度も来ているので迷わず歩けますが、中は迷路のようです。
さまざまな種類のスニーカーや
腕時計も売っています。しかしネットで格安で買える時代なので、もはや驚くような安さではありません。
そういえばスポーツ用品を売る店が増えました。ランニング用のシューズやシャツ、パンツはすべてアメ横で揃えました。
国内外の化粧品も豊富に置いてあります。
餃子が人気の昇龍。かなり大きめ、皮は厚め。
もつ煮込みの店や中華料理の店、東南アジアの露店のような雰囲気です。平日の昼間から飲んでいる人が結構います。
私のおすすめはここ。たいていバターチキンカレーを注文します。ほうれん草を使った緑色のサグカレーも美味です。高架を挟んでアメ横と平行に走る通りにあります。
こちらは高架とは反対側を平行して走る上野中通り商店街、通称「上中(うえちゅん)通り」です。アメ横界隈には、「あと30分で閉店です」などと叫んで客を呼び込む閉店商法の店がここかしこにあります。
本当にいろんなモノが売られています。どういう人が買うのでしょうか。あえて注意書きを無視して撮影しました。