【15】墨田区両国
相撲好きというわけでは特にありませんが、色鮮かな幟が青空に映えて奇麗だろうなと思い、五月場所真っ最中の両国へ出かけてみました。国技館の前には力士の入り待ちをするファンが大勢詰めかけていました。周辺には旧安田庭園や横網公園など、散策スポットも充実しています。
ついに髷を結えるようになった人気の遠藤関の幟を発見。まわしといい、幟といい、相撲用具(こんな呼び方で正しいのか)の色使いはとても美しいと思います。
呼出の方々ですね。国技館の周りには関係者がたくさん歩いています。Wikipediaで調べたら、珍味メーカーのなとりは半世紀以上もスポンサーをやっているそうです。
相撲に詳しくないのですみません、どなたか存じ上げません。しかし声援をたくさん受けていたので、有名な力士なのだと思います。どの力士も国技館のすぐ近くまでタクシーで乗り付け、歩道を通って国技館入りしていました。車で建物内へ直に入ることもできそうですが、ファンサービスなのかもしれません。
ひところより相撲人気は復活したのでしょうか。
国技館の隣には旧安田庭園が広がります。たしかに昔の所有者は安田財閥だったのでしょうが、わざわざ旧を付けなくてもいいような気が。今は墨田区が管理、入園無料でのんびりできる憩いの場です。かつては隅田川の汽水を引き込み、潮の干満による景観の変化を楽しめたそうです。
同じく近くにある横網町公園。相撲の街という思い込みから、けっこう最近まで横綱(よこづな)町公園だと思っていました。ここには関東大震災、第2次大戦の空襲で亡くなった方々の慰霊堂があります(修復工事中)。この写真の花壇には、空襲の犠牲者の名簿が納められています。
資料館に展示してある写真。関東大震災発生後の上野・黒門町付近です。
この資料館は、もともと関東大震災の教訓を後世に残すために昭和6年に建てられたそうです。その約14年後に再び東京が焼け野原になるとは想像しなかったと思います。今は戦災関連の資料も展示されています。
両国編の最後は、趣がガラリと変わっておすすめの店の紹介です。国内外の地ビールが楽しめます。缶でしか飲んだことがなかった軽井沢の「よなよなエール」の生を見つけたときは感動ものでした。総武線のガードをはさんで国技館の反対側にあります。
※Fuji X20で撮影