【26】台東区浅草 待乳山
推古3年(西暦595年)に地面が盛り上がって出現したとされる、標高10メートルの東京で最も低い山です。ここにエロスを感じさせる官能的な寺院、待乳山聖天(まつちやましょうてん)が建っています。
シンボルは二股大根。夫婦の和合を表しています。ご利益は夫婦円満、子宝、縁結びなど、いたって真面目なものですが、いろいろ想像をめぐらしてしまいます…。
巾着袋も。こちらは商売繁盛のご利益です。聖天様は各地にあり、ここは埼玉県の妻沼聖天、奈良県の生駒聖天と並ぶ日本三大聖天の1つだそうです。もともとはインドの神様です。湯島天神の男坂下にも1カ所あります。
あいにくの雨でしたが、こんな趣ある光景に出会えてラッキーでした。そういえばこの寺はパワースポットとして人気らしいです。
お供え物は大根。体から毒を消し去ってくれるとか。
写真撮影は晴天であることにこしたことはありませんが、雨の日も嫌いではありません。とくに寺社とは相性がいいと思います。しっとり感が出ます。
子育て地蔵。この一体だけ紅を差していました。
標高10メートルとはいえ周囲より小高いため、境内からの眺めはなかなか。江戸時代は眺望の名所だったそうです。
※Ricoh GRで撮影