Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

【27】荒川区南千住 小塚原刑場跡

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東京メトロ日比谷線の南千住駅南口を出ると、江戸時代に火あぶり、磔、打ち首が行われた刑場跡があります。明治6年に廃止されるまで20万から30万人が処刑されたと言われています。現在は回向院、延命寺という供養のための寺が建っています。

 

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JR常磐線の線路をはさみ、墓は南北に分かれています。一方は延命寺、もう一方は回向院。写真は南側の延命寺で、無縁仏を供養するための「首切り地蔵」が鎮座しています。

 

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すっかり風化している地蔵も。延命寺は1982年に建立された新しい寺なので、この地蔵は別の場所に古くから存在し、移転してきたのかもしれません。

 

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常磐線のガード下の通路が延命寺と回向院を結んでいます。刑場だったという先入観が影響しているのかもしれませんが、とても寂しい荒涼とした空気が漂っていました。

 

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こちらは回向院。供養のため1667年に建てられた寺です。正面は倒幕運動の思想的支柱だった吉田松蔭の墓。安政の大獄日本橋小伝馬町に投獄、そこで斬首形となり、回向院に埋められました。墓守に聞いた話によると、もともと回向院と延命寺は一緒だったそうです。常磐線の線路によって墓が分断されたため、1982年に新たに延命寺が建てられたとのことです。

 

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刑場では死体の解剖が行われ、杉田玄白などが解体新書を手に持って見に来たそうです。玄白らはそのオランダの医学書の正確さに目を見張り、翌日から翻訳に取りかかったそうです。

 

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回向院と常磐線の線路の間にある小道。この辺りは地面を掘ると人骨がたくさん出てくるとか。つくばエクスプレスは地下を通っていますが、その際の工事はたいへんだったそうです。

 

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延命寺のすぐ横を走る貨物列車の線路。すぐ近くに操車場があります。

 

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駅南口から千住大橋に伸びる国道464号線、通称「コツ通り」を歩いたら目にとまりました。いまどきレーザーディスクという文言が看板にあるということは、もはや営業してないのかもしれません。それにしてもコツ通りの名前の由来は「骨」なのか「小塚原」なのか。

 

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やはり「コツ通り」沿いのタバコ屋、いや金物屋? 瀬戸物屋? とにかくいい味出した看板そして店でした。

 

Ricoh GRで撮影