【29】台東区下谷 入谷朝顔市
毎年7月6〜8日は入谷の朝顔市、東京・下町に夏の訪れを告げます。仕事やや早めに切り上げという禁じ手を使って写真を撮りにきました。関係者がこのブログを見ていないことを祈ります。
江戸時代、界隈に複数あった植木屋が朝顔を栽培していたのが始まりだそうです。今は言問通り沿いの片側に朝顔の露店、逆側にたこ焼き屋などの出店が並びます。このあたり、住所は台東区下谷です。最寄りは東京メトロ日比谷線の入谷駅です。
夕方なので残念ながら咲いていません。一鉢2000円が相場っぽいです。朝は5時から営業しています。
最終日とあって、売り子は威勢が良く積極的でした。「水は夕方にあげてください」という説明が聞こえてきました。知らなかった、朝あげるものだと思っていました。
金魚すくいやクジの出店は見当たりませんでした。子供はあまり楽しめないかもしれません。私は小学校低学年のとき、友人家族に連れられ遊びにきたのを覚えています。帰り際、極薄にカットされたスイカを買ってもらった記憶があります。
JR鴬谷駅からも徒歩5分くらいです。駅周辺の飲み屋をひやかしながら市まで歩くのも悪くありません。
朝顔市の中心、入谷鬼子母神(真源寺)の境内。朝顔を象ったお守りを売っています。呪文のような言葉を唱えながら、火打石を鳴らして清めてくれます。
同じく鬼子母神の境内。そういえば「恐れ入谷の鬼子母神」という言い回しがあります。「恐れ入りや」した、と「恐れ入谷」を掛けたダジャレで、要は「恐れ入りました」という意味で使うようです。いまどきは言わないと思いますが。
売り子の主役は声が通る女性です。写真を撮っている間にも、けっこう売っていましたね。Tシャツの背中に「看板娘」と書いてありました。
※Ricoh GRで撮影