【番外3】米国領グアム
いかにも観光地というイメージが強く、これまで何となく敬遠していました。確かに繁華街のタモンはリゾートホテルとショッピングセンターが立ち並び、観光地ムード満点。しかし島内を巡ってみるとスペイン、米国、日本の統治を経てきたグアムの歴史と文化を少しだけ垣間みることができます。
南部の村・イナラハンには、潮溜まりの天然プールがあります。地元の人がバーベキューや水遊びを楽しんでいました。飛び込んでも危なくない深さです。シャワーなんてないので、ここで泳いだ後は海水でベトベトした感じのまま帰ることになります。
天然プールのすぐ横は太平洋の荒波が打ち寄せていますが、戦時中の爆撃や波の浸食で出来た自然堤防のおかげで、潮溜まりの中は穏やか。ウミヘビがいました。
米西戦争で米国領になる以前、スペイン統治時代に建てられた聖ヨセフ教会。青空に映え、息をのむ美しさでした。ただし現在の建物は1940年頃に造られたものだそうです。
教会の中はステンドグラスから日が差し込み、静寂に包まれ、神々しいという表現がピッタリでした。
島の東岸の村・タロフォフォにあるレストラン「ジェフズ・パイレーツ・コーブ」。店の裏から見える海は絶景。観光客だけでなく、地元の人にも人気のようです。
レストランからクルマで3分ぐらいのところに、ガイドブックや地図には載っていない墓地が広がっていました。白い墓石、緑の芝、真っ青な空、ここに埋葬されたら幸せだろうなと思います。
タロフォフォにはグアム最大の滝があります。公園として整備され、大人20ドルの入園料が必要です。同じ敷地内に横井庄一さんが終戦を知らずに28年間潜伏していた穴「横井ケーブ」もあります。しかしこの穴は模造、本物はさらに山奥の私有地にあるため立ち入りできません。
タモンの隣村・タムニングでは、毎週水曜日に夜市が開かれます。先住民チャモロの料理や踊り、歌のライブが楽しめます。観光客で溢れていますが、タモンのショッピングセンターでは味わえない手作り感たっぷりのマーケットです。
夜市で売られているチャモロ料理。同じ文化圏だからなのでしょうか、インドネシア料理と似ていました。
タモンも海はとても綺麗です。とくに朝は海水浴客が少なく、砂が舞い上がっていないので透明度が高かったです。浅瀬にこんなにたくさん魚がいました。
タモンのアウトリガーホテルから見た夕日。
ABCストアに並ぶ地ビール、味はまあまあ。米国のビールはサミュエルアダムスかローリングロックが好きです。
※Sony RX100、1・2・10枚目はOlympus TG-625で撮影