【39】千代田区神田須田町 万世橋
橋の近くに2006年まであった交通博物館を訪れ、その後に肉の万世で食事をして帰るというパターンを経験した人も多いのではないでしょうか。再開発で博物館はオフィスビルに生まれ変わり、旧万世橋駅だったレンガ造りの高架橋は商業施設としてオープン、一帯は新たな名所となりつつあります。
今の位置に橋が架けられたのは1896年。1930年に石とコンクリートで出来た現在の重厚な造りになったそうです。南詰は神田須田町、北詰は外神田一丁目です。EDIONが見えますが、以前は石丸電気の店舗でした。
下を流れるのは神田川、だいぶ綺麗になりました。子供のころ、よくこの辺りまで電車を見に連れてきてもらっていたそうです。向こうに見える1つ上流の橋は昌平橋です。さらにその向こうの鉄橋を総武線が走っています。
旧万世橋駅の跡地を再利用し、2013年9月にオープンした商業施設「mAAch ecute(マーチ・エキュート)」。デザイン家具などを売る店舗などが入居しています。やや斬新な店が多く、商売として成り立っているのか不明です。
万世橋駅は1912年に完成、国鉄中央本線と市電の駅があったそうです。しかし、秋葉原駅と神田駅の誕生後は利用客が減り、1943年に廃止されました。
mAAch内に当時を再現したジオラマが飾ってあります。駅前広場には、日露戦争で戦死した広瀬中佐の銅像があったそうです。
軽い食事やお酒が飲める店がけっこう充実しています。レンガ壁に「笛2」と書いてありますが、なんでしょう。汽笛を鳴らすポイントだったのでしょうか。
肉の万世の1階、居酒屋のようになっています。2階から上は肉のテーマパークです。今は全体的にファミリーレストランのような内装ですが、私が子供のころは富士屋ホテルや金谷ホテルを彷彿させる少し高級感漂う店だったような記憶があります。たまにしか連れてきてもらえなかったので、美しい思い出として勝手に美化している可能性もあります。
※Ricoh GRで撮影