Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

【67】江戸川区平井 

平井は荒川と旧中川に囲まれた「陸の孤島」です。浅草の私娼業者が関東大震災後にこの地に移転、昭和初期から花街として栄えました。赤線は消えましたが、今もほんの少しだけ当時の面影が残っています。

 

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南口を南東方面へ。みずほ銀行を過ぎて一本目の細い通りを右に曲がると、スナックや居酒屋が密集していました。この辺りが花街として栄えていたようです。【7】の回に紹介した柳橋と同様、独特の空気が漂っていました。

 

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さらに進むと「まじま」という料亭が現れます。はっきりとした花街の名残りは、ここぐらいかもしれません。近くにもう一軒、目を引く立派な建物があるのですが、表札から察するに、この料亭の経営者の住居と思われます。

 

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飲み屋街を抜けると、団地や小学校が立ち並ぶ一帯に出ました。冬らしくない黄色い花が歩道の植え込みに咲いていました。

 

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団地群の裏手には旧中川が流れています。風がなく、川面が鏡のようでした。

 

f:id:konob301:20141220192407j:plain川を離れて南下していくと、写真のようにたくさんの石碑が密集した小高い丘に出くわしました。富士山信仰の石碑だそうで、この辺りの旧地名の逆井にちなんで「逆井の富士塚」と呼ばれています。ここは平井浅間神社という社でもあります。

 

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 駅南口から伸びる商店街に戻ってきました。さらに南東方面へ向かいます。

 

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都立の名門、小松川高校です。小学6年生のときの担任がこの高校の出身でした。先生はその後、島崎藤村が通ったことで有名な中央区立泰明小学校の校長になりました。

 

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小松川高校のグラウンドのすぐ横にある善通寺です。本願寺派の寺院で、築地本願寺を思わせるインド風の造りです。

 

※Fuji X20で撮影

 

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