【80】板橋区赤塚 東京大仏
日本で3番目に大きいとされる大仏が、人知れず板橋区に鎮座しています。最寄の東武東上線下赤塚駅から徒歩20分、便利とは言えない場所にあり、都内らしからぬゆったりとした時間が流れています。
高さ約13メートル、奈良、鎌倉に次ぐ大きさだそうです。関東大震災や東京大空襲といった自然災害、人災が二度と繰り返されないようにと、1977年に造られた若い大仏です。ブロンズ製で重厚、けっこう威圧感があります。
東京大仏は、乗蓮寺という浄土宗の寺院に鎮座しています。今から700年ほど前に建立された古い寺で、1971年に首都高速建設に伴い、板橋区内の別の場所から移転してきたそうでうす。寺の周囲も静かでのどかな雰囲気でしたが、階段を上がり、境内に入ったら、静寂感が増しました。
境内にはさまざまな石像が。上は知恵を司る文殊菩薩、下は三途の川を渡る死者の衣服を剥ぐ脱衣婆。どういうセレクトなのか、よく分かりません。
乗蓮寺近くの松月院という寺の境内でみつけた大砲を模した石碑。アヘン戦争で清国が英国に敗れたことを受け、日本に西洋式砲術を導入した高島秋帆という幕末の人物を讃えています。砲の下に飾られた弾2つは、余計なことを想起させるので不要かと。
チェーンの飲食店が多い下赤塚駅周辺に、独立系っぽいコーヒー店を見つけました。アジシオをかけるのが前提なのか、そのままだと塩気がやや足りませんでしたが、家庭的で美味しいサンドイッチでした。