【82】千代田区 神田祭
日本三大祭りなのか、江戸三大祭りなのか、よく分かりません。しかし2年に1度、5月第2週目に神田界隈が燃え上がるのは間違いありません。江戸の総鎮守・神田明神の氏子町会の神輿およそ200基が日本橋、大手町、丸の内、神田、秋葉原を練り歩きます。
神輿を担いだ氏子が神田明神の境内に入り、参拝する宮入り。祭りの中で最も盛り上がる場面です。私の実家がある町会「末廣会」は今回、午前9時過ぎに宮入りしました。大勢のギャラリーに囲まれ、担ぎ手は集団ヒステリー状態。息が合わず、神輿がなかなかまっすぐ進みませんでした。
宮入りが終わると、神輿は他の町会のほか、寄付をしてくれた企業や個人に挨拶回りをします。末廣会へ寄付をしてくれた秋葉原のメイドカフェにも、お礼の手ばたきをしました。さらに一緒に写真を撮ってもらいました…。
外神田、つまり秋葉原地区の12町会が中央通りに一堂に会します。サブカル、家電、パソコンの街が、いつもとは違う表情を見せます。
静岡県掛川市からゲスト参加した「袮里(ねり)」という山車です。「下(した)、下、下」と独特リズムの掛け声を出しながら引っ張ります。むかし神田祭で引いていた山車の流れを汲むそうです。明治に入って市電網が発達したため、神田では山車を使うのが難しくなったと聞いたことがあります。
お祭りといえば縁日。神田明神の境内には、たくさんの屋台が並びます。子供のころは、神輿よりもこっちです。
※Sony RX100で撮影