【110】中央区日本橋中州 清洲橋のコスモス畑
隅田川といえば春、滝廉太郎の歌にもなっています。しかし、今の時期も「秋の桜」が咲いて散策に絶好の季節です。清洲橋付近の遊歩道には花壇があり、近くの住民が植えた秋桜(コスモス)が毎年見事に開花します。
花壇には毎年、キバナコスモスが植えられています。秋に入ったばかりのこの時期は、空が遠くに見えます。コスモスの背が高いのは、秋空に手を伸ばそうとしているからなのでしょうか。空を見上げる杜子春のようです。
この花壇、春はポピー畑になっています。コスモスもポピーも、広角レンズを使って下から煽る構図が好きです。向こうに清洲橋が見えます。
佃島のタワーマンション群をバックに。隅田川下流域は東岸に墨田区と江東区が、西岸に荒川区と台東区、中央区が接し、東京湾に注ぎ込みます。両岸に整備された遊歩道は、中央区が最も管理が行き届いているように思います。財力の差でしょうか。
マクロレンズでまじまじと見ました。コスモスは外側の花びらだけでなく、中心部も花なのだそうです。たしかに鉛筆みたいな筒の周りにも、小さな花びらがあります。
関東大震災の復興の象徴として昭和3年(1928年)、ドイツ・ケルン吊り橋をモデルに架けられた清洲橋です。江東区の清澄、中央区の中州を結ぶことから名付けられたそうです。国の重要文化財に指定されています。橋の上から隅田川上流を臨むと、東京スカイツリーが綺麗に見えます。