【114】中央区築地 瀬戸際の木造建築群
ずいぶんと年季の入った家々が残っているなあ、絶好の被写体だなあ、なんて思いながら自転車で通りかかってから約1カ月、築地の木造建築の街並みが「危機遺産リストに入った」というニュースを先日見かけました。ああ、あれか!ということで、カメラを持って再訪してきました。
京都の町屋建築のような家が数軒並んでいます。隣同士がくっついています、長屋なのでしょうか。昭和初期以降に建てられた周辺の木造建築約30軒が、歴史的建造物の保存に取り組む米国の財団「ワールドモニュメント」の危機遺産リストに入りました。
たしかに存亡の危機、真後ろまで再開発の波が迫っています。空襲、高度経済成長、バブルを乗り越えた歴史遺産が喪失しかねない、というのがリスト入りした理由だそうです。東京都、日本政府ではなく、外国の団体から認定されるという情けない事態です。
築地市場と明石町の間辺り、これまで何度か通っているのに、今回意識して歩いて初めて気づきました、古い家がかなり残っています。
私が住む浅草橋や鳥越辺りでは見慣れた光景ですが、観光地と化した市場、そして銀座からさほど遠くないこの辺りも生活感があふれています。
腹が減ったので、ちょっと足を伸ばして場外市場へ。いつも人だかりができているラーメン屋を試してみました。さっぱりした東京ラーメン、でも麺がちょっと柔らかった…。
※Fuji X20で撮影