【144】台東区浅草橋 マロニエ祭りと阿波踊り
浅草が三社祭で盛り上がるこの時期、最後に「橋」の一文字が付く浅草橋は閑散としています。いや、していました、という過去形のほうが正しいかもしれません。9年前から駅前で「マロニエ祭り」が開かれるようになり、回を重ねるごとに賑わいを増しています。和太鼓やパレードなど、様々な出し物がありますが、高円寺からも踊り子が参加する阿波踊りは特に見応えがあります。
初めてじっくりと阿波踊りを見ました。すっと伸びるしなやかな手、五郎丸にも負けない独特の指使い、「ヤットサー」という掛け声、完全に引き込まれました。自分でもぜひやってみたいと思うほどの感動でした。
衣装も計算され尽くされている感じです。長い笠は、女性の首を長く、細く見せる効果があるようです。
踊り子のグループを「連」と呼ぶらしいです。高円寺などから駆けつけた連も含め、9連が参加し、沿道の見物客を沸かせました。ピンと伸びた指先が美しい。
間近で見るととても動きの激しい踊りです。男性の踊り子も女性の踊り子も、終わった後は肩で息をしていました。高円寺、そして本場・高松の阿波踊りをぜひ見に行きたいと思いました。
浅草橋にはマロニエの木がたくさん植えられています。フランス人学校「リセ」が移転してくるということで、昔からあった柳を抜き、歓迎の意を込めて植え替えたのです。しかし、リセはわずか数年後の2012年に浅草橋から出て行ってしまいました。マロニエ祭りも、もともとはリセと地元との交流行事が始まりでした。
※Nikon D7100で撮影