Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

【161】文京区春日 東京都戦没者霊苑

ここに戦没者霊苑があることを今まで知りませんでした。満州事変から第2次大戦終結まで、東京にゆかりのある戦没者およそ16万人が慰霊されています。終戦の日前日の日曜日に訪れましたが、人はほとんど見当たらず、鳴り響くセミの声が静寂をいっそう際立たせていました。資料館を併設しており、硫黄島などから遺骨集団が持ち帰った品々や、出征する兵士に送られた千人針などを見ることができます。

 

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陸軍工科学校の跡地に1960年に造られ、88年に全面改修されました。神殿のような趣の広場には、鈴木俊一元都知事による「鎮魂」の文字が刻まれた石碑が建っています。訪れる人は、たいてい歩きスマホ状態。慰霊が目的ではなく、ポケモンGOをやっているような残念な雰囲気でした。

 

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とても静かで、セミの声だけが聞こえます。こういう施設に落書きをする輩がいるようです。

 

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敷地内には、満州事変から日中戦争、太平洋戦争までの日本の戦没者数が分かる地図のモニュメントがありました。補給線が伸びきり、食料や弾薬は敵から奪うという軍上層部の計画なき計画のもと、戦没した兵士の多くは戦いではなく飢えで亡くなりました。

 

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資料室に展示してある千人針。出征までに間に合わず、完成し次第送ることにしていましたが、手に取ることなく戦死してしまったそうです。

 

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防弾チョッキ。左胸を貫通し、亡くなったそうです。血がにじんでいるのがわかります。

 

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ニューギニアで前線を視察中に戦死したそうです。

 

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神風特攻隊に参加した人のノートです。

 

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まだ第2次世界大戦が始まる前の1939年、日中戦争で死亡。江戸川区の実家に届いた戦死通知書です。

 

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この伊号363潜水艦は、人間魚雷の回天作戦に参加しています。

 

Sony NEX-6で撮影

 

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