【204】文京区弥生 異界の階段
農学部がある東京大学弥生キャンパスの裏手に、上りと下りで段数が異なる「お化け階段」があります。初めてこの階段に出くわしたとき、そういう階段とは知らなかったのに、異界的な空気を感じたことを覚えています。
クルマが通れない細い道をつなぐ階段。文教地区の住宅街にあり、ひっそりとしています。整備されて小綺麗なのですが、なぜか霊的な空気を感じます。
上り39段、下り40段。なんかコンクリートが綺麗になっているなと思ったら、10年くらい前に幅が拡張され、手すりがついたそうです。以前はさらに雰囲気がありました。なんとなく冷んやりするので、夏に来てみるのがいいかもしれません。
近くの根津神社でつつじ祭りをやっていました。残念ながら、シーズン最終盤であまり花が残っていませんでした。
根津神社横の坂を上り、しばらく歩くと、昭和レトロな旅館がひっそり佇んでいました。本郷界隈はこういう古い旅館が今も点在しています。修学旅行の生徒が泊まれるほどの収容力はなさそうなので、どういう客がターゲットなのか不思議ですが、いちど泊まってみたいです。
旅館の隣にある願行寺。たくさんの石仏が並んでいました。西国三十三所巡礼に行かずとも、ここでそのご利益を得られるそうです。
東大本郷キャンパスを右手に見ながら、不忍池方面へ。三叉路に雰囲気ある木造の民家が建っていました。
※Sony α6300で撮影