【231】世田谷区奥沢 九品仏の紅葉寺
東急大井町線九品仏駅。自由が丘というメジャーな街の隣ですが、住人以外は下車しないのではないかと思っていたくらい、私にとってマイナーな駅でした。たしかに駅前にメジャーな商店はあまりありません。しかし、駅からすぐの浄真寺を見るために、この街へ行ってみる価値はあります。23区内とは思えない田舎感が漂う、紅葉が美しい名刹でした。
駅前から続く参道を進むと、紅葉した木々に囲まれた山門が見えてきました。
最盛期にはまだ早かったです。それでも境内に足を踏み入れると、少し赤くなり始めたモミジが出迎えてくれました。
浄真寺は1678年に建立。3つの堂に9つの仏像が収められており、それが九品仏という名前の由来だそうです。写真のような地蔵も境内に多く佇んでいます。
この地にはもともと、世田谷を治めていた吉良氏の家臣・大平氏が住む奥沢城があったそうです。土塁など、城だった形跡がところどころ見られます。都から天然記念物に指定された大イチョウもあります。
仏像が納められた堂の1つ。屋根の形状と、堂の前に広がるススキのせいで、稲刈り時期の農村に来たような感じでした。
見頃は12月初旬ごろでしょうか。また行ってみようかと思っています。
※Sony α6300で撮影