【13】八王子市 高尾山
かつては都内の小学校の遠足のメッカでしたが、フランスの観光ガイド・ミシュランの三ツ星を獲得したことで世界から観光客を集めるようになりました。登山はもちろん、蕎麦屋や団子など美味しいものを食べ歩く楽しみ方もあります。私はとうぜん後者派です。
高尾山は蕎麦処です。麓にも中腹にも蕎麦屋が並びます。ここ数年、ほぼ毎年この山を訪れており、毎回違う蕎麦屋に寄るようにしています。今回は麓の参道にある飯島屋。
とろろ天ぷらのもり蕎麦を注文しました。出汁が甘辛い濃いめ、好みの味でした。登山者に精をつけるため、高尾山はとろろが有名です。
高尾山の標高は599メートル。リフトまたはケーブルカーに乗ると、いっきに460メートル付近まで連れて行ってくれます。
リフトを降りて少し歩くと、見晴らしのいい展望台にたどり着きます。リフトで登ってきたのでぜんぜん疲れていませんが、休憩所もあります。1本300円のこの団子、五平餅のように味噌ダレを付けて食べます。とても美味。見た目よりボリュームもあります。ついさっき蕎麦を食べたばかりなのに…。
744年に開山した薬王院の門前。高尾山は山伏が修行をする修験道の山です。緑がうっそうと茂り、滝が流れ、霊気を感じます。
山伏の姿が天狗に重ねられたのか、高尾山には天狗の伝説や天狗信仰があります。
薬王院は縁結びのご利益もあるそうです。
境内には八十八体の地蔵があり、四国の八十八霊場の小石が納められています。すべてに手を合わせると、八十八カ所巡りをしたのと同じご利益があるそうです。
ドーナツ屋の前で売り込みをする天狗人形。
山頂には行かず、薬王院で引き返しました。途中、十一丁目茶屋で一服。この店のみたらし団子は、ほどよく焦げた部分がカリカリと香ばしく絶品です。
食べてばかりで汗もかいてないのにラムネで喉を潤す。ビー玉に映る新緑が心も潤してくれました。
※Sony NEX6で撮影。