Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【88】墨田区横網 蔵前橋東詰

両国国技館がある街なので、横綱(よこづな)と読み間違えそうですが、横網(よこあみ)です。かくいう私も、けっこう最近まで勘違いしていまいた。由来は不明ですが、かつてはこの辺りまで海だったためと想像します。古い家がポツポツと残る一方、新しい飲…

【87】台東区今戸 穢多頭弾左衛門の屋敷跡

観音裏をさらに北東へ、奥浅草とでも呼べばいいのでしょうか、今戸という住居表示が現れます。江戸時代、ここには塀などで囲まれた一画がありました。関東一円の被差別民を統括する「穢多頭」の屋敷・役所を中核に、その役人などが住んでいたそうです。 穢多…

【86】墨田区墨田 玉の井

ブログの更新を重ねるうちに、街には指紋ならぬ「地紋」があると思うようになりました。その土地で生きてきた人たちの思いやエネルギーが沈殿し、そこから発する独特の空気が漂い続けているように感じます。かつて玉の井と呼ばれた現在の墨田3丁目付近も、…

【85】台東区鳥越 夜の鳥越祭

今年も鳥越祭の時期が到来しました。朝から鳥越・蔵前・浅草橋エリアを神輿が練り歩きますが、この祭の醍醐味はやはり夜。濃い群青色の空と、ゆらゆらと揺れる提灯のコントラストは幻想的です。 鳥越神社の宮入参拝を終え、蔵前橋通りに出てきた西三筋町会の…

【番外9】シンガポール ゲイラン赤線地区

先日他界したリー・クアンユー元首相は、開発独裁という発展モデルでシンガポールをアジア随一の近代国家に変貌させました。中心部は未来的な都市ですが、少し郊外に行けば、開発とは無縁の東南アジアっぽい下町風景が残っています。公娼街があるゲイランは…