【132】台東区上野公園 東照宮の寒牡丹
春の花のぼたんには、冬に自然と咲く「寒牡丹」という種類があるそうです。一方、栽培技術を駆使してこの時期に咲かせた花を「冬ぼたん」と呼ぶそうです。どちらも上野東照宮で見頃を迎えています。特にぼたんに興味があるわけではないのですが、どんな感じに撮影できるのか、行ってみました。
700円を払って入園しましたが、多くのぼたんが霜よけの藁囲いにかこまれ、撮影しにくいという予想外の展開。その中で、この花は例外的にむき出しになっていました。和傘の下で咲いているとはいえ、違いはなんなのか、霜に強い品種なのか、よく分りません。
本来はこんな感じです。手前に黄色い蝋梅をぼかして入れてみました。
東照宮のホームページによると、ぼたんは奈良時代に薬用植物として中国から日本に伝えられたそうです。このぼたん苑は1980年、日中友好を記念して開園、なぜこの場所なのかは不明です。パンダがいる上野動物園の真横だから、と私は勝手に想像しました。
園内には200株が植えられています。豊富な種類があるようですが、寒牡丹なのか冬ぼたんなのかを含め、私にはまったく分りません。でも見事です。ふっくら、ふわふわして、子供のころにティッシュペーパーで作った花を思い出しました。
岩に生す苔に、冬らしい柔らかい光が当たっていました。
五重塔が蝋梅と同じフレームに入る構図をなんとか見つけました。現在の塔は1958年に再建されたものですが、それでも重要文化財に指定されています。もともとは1631年にこの地に建てられ、その8年後に焼失したそうです。
※Nikon D7100で撮影