【176】国分寺市南町 赤く染まる殿ヶ谷戸庭園
評判にたがわぬ紅葉の美しい庭園でした。JR国分寺駅から徒歩3分のところにある殿ヶ谷戸庭園は、かつては岩崎家の別荘、今は国の名勝に指定された都の文化財庭園です。曇りがちな天候が、唯一残念でした(訪れたのは11月13日です。現在の紅葉の状態はわかりません)。
殿ヶ谷戸は「国分寺崖線」と呼ばれる崖を利用して造られています。崖の上に建てられた数寄屋造りの茶室「紅葉亭」からは、いろはもみじを見下ろせます。
崖下からは水が湧き、それを利用して造られた「次郎弁天池」の周りに茂るもみじは見事な赤色でした。
紅葉亭の脇にある小庭園。ここには井戸水を利用した鹿おどしがありました。鹿おどしは肉眼で見ると趣ある佇まいでしたが、写真に収めるとどんな角度から撮ってもなぜかイマイチ。ここに載せるのはあきらめました。
太陽が少しでも顔を出すと、色づいた葉は輝いてくれます。
浜離宮や小石川後楽園など他の都立文化財庭園と比べると広くありませんでしたが、よく考えると個人の別荘だったんですよね。三菱財閥を創設した一族のものとはいえ、ぜいたくすぎます。
※Nikon D800で撮影