Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

【76】中野区松ケ丘 哲学堂公園

哲学者の井上円了が明治20年(1887年)に哲学館(現・東洋大学)を創設、その後の明治37年にソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った「哲学堂」をこの地に建てたのが始まりだそうです。誰もが広く学べる教育の場として整備され、哲学にちなんで名づけられた建物や碑が数多く点在、現在は中野区の文化財となっています。

 

f:id:konob301:20150329220034j:plain四人の聖人を祀った哲学堂。公園全体は広いのですが、建物はこのエリアに集中しています。静寂に包まれ、思索をするには良い場所と思いきや、隣接するグラウンドで野球の練習をしていて賑やかでした。寝転がっている人はホームレスではなく、単に昼寝をしているようでした。

 

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背後の塔がオリエンタルな雰囲気全開、その前で囲碁だか将棋を指していて、今から10年くらい前に訪れた中国・蘇州で見たような光景でした。塔は六賢台と呼ばれ、東洋の賢人6人にちなんでいるそうです。ちなみに6人は、聖徳太子菅原道真、中国の荘子朱子、インドの龍樹と迦毘羅。インドの2人は知らなかったのでネットで検索したところ、僧と哲学者でした。

 

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見事な苔。

 

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図書館の絶対城。「万物の書物を読み尽くすことは絶対の妙境に到達する道程であって、哲学界の万象はこの読書堂にあり」だそうです。スマホの画面を眺める時間が長く、読書の時間が確実に減っています…。

 

f:id:konob301:20150329220049j:plain髑髏庵(右手の建物)。「来客はここで俗塵に汚れた精神を清めて、いよいよ哲学的雰囲気に浸る」との説明書きがありました。猫がひょっこりと顔を出し、出迎えてくれました。

 

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哲学堂のある高台から下に降りてくると、軽いハイキングしているような気分に。

 

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寒桜がとても綺麗に咲いていました。

 

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最寄り駅の西武新宿線新井薬師前から公園に向かう途中で見かけました。撮影のセットみたいなお店でした、開いていませんでしたけど。

 

 ※Sony RX100で撮影

 

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