【172】品川区東大井 龍馬の街のコスモス畑
近場でまだコスモスが咲いている場所を探し、京浜急行の立会川駅で下車、勝島運河へ向かいました。見頃は過ぎ、微妙にちらほら。大森沖のこのあたり、江戸時代は海苔が取れたそうですが、「浅草海苔」という名前で流通していたとか。産地偽装か。坂本龍馬ゆかりの地でもあります。
きれいに咲いている花はもう僅かでした。対岸の勝島に立ち並ぶビルが、運河に映っています。勝島は1939年から埋め立てが始まり、日中戦争に勝つようにと名前がつけられたそうです。
運河沿いの土手は「しながわ花海道」という花畑になっています。地元の人たちが種を蒔き、この季節はコスモス、春は菜の花がきれいだそうです。
前回の護国寺に続き、また猫が寄ってきました。なにか匂い(臭い)でもするのでしょうか。警戒感なくゴロリと寝そべり、大きく伸び。
立会川が勝島運河に注ぐあたりは、かつて土佐藩の下屋敷がありました。ペリー来航の翌1854年、土佐藩は砲台を築いたそうです。跡地から土台の一部が見つかり、昨年砲台が復元されました。江戸に出てきて間もなかったころの坂本龍馬も警護に就いていたそうで、駅から運河に向かう途中の商店街には龍馬の銅像が立っています。
運河近くで見つけた漁業組合の看板。いまも漁師町の顔をもっているのですね。
写真を撮り終えて駅に戻るころには陽が落ち、商店街に明かりが灯り始めていました。
※Sony RX100で撮影