【171】文京区大塚 猫が佇む護国寺
陽がやや傾いた遅い午後、柔らかな陽射しを浴びた猫が薬師堂の縁側で佇んでいました。護国寺の伽藍は創建当時のものが多く、この薬師堂も元禄時代に建てられたものだそうです。文京区にあるとは思えない広い境内には、一言だけ願いを叶えてくれる「一言地蔵」や富士塚もあって、見どころの多い寺院です。
薬師堂の賽銭箱子にカネを放り、手を合わせようとしたら斜め左前に何か気配を感じました。日がよく当たる縁側で、猫がじっとしているではありませんか。眠いのか眩しいのか、目はほとんど開いておらず、どんなに近づいても逃げる様子がありません。影の長さが、夕方近い時間であることを物語っています。
護国寺は、五代将軍・徳川綱吉が母親である桂昌院の願いを聞き入れて1681年に建立。1697年に建てられた本堂は、関東大震災や空襲を逃れて今に至っています。
右の小さなお堂に「一言地蔵」は納められています。叶えてくれるのは「1つの願い」なのか「一言の願い」なのかよく分からず、大事を取って「一言の願い」と解釈、短く単語レベルのお願いをしてきました。
この多宝塔は比較的新しく、1938年の建立。
ここにも富士塚がありました。富士塚登山は、去年の1月に千駄ヶ谷で登って以来です。高さ6、7メートルぐらいでしょうか。けっこう険しい、転んだらゴツゴツした岩で確実に流血しそうです。
※Nikon 1 J1で撮影