【73】新宿区荒木町
窪地にできたこの街は、底辺部に都心とは思えぬ静かな池があり、かつては景勝地として周囲に料理屋が形成、花街として栄えたそうです。今はたくさんの飲み屋、食べ物屋が軒を連ねています。旧花柳街のしっとりした、そしてどこか重く沈んだ雰囲気が残っています。
初めて足を踏み入れました。最寄りは四谷三丁目駅。新宿通りから北側に一歩入ると、飲食店がずらり。かつてフジテレビが近くにあったからでしょうか、隠れ家的な店が多い感じです。
現在の荒木町には江戸時代、高須藩松平家の上屋敷が立っていたそうです。その庭園にあったのが、この「策(むち)の池」。かなり縮小され、今はマンションや寮に囲まれています。ひっそりした空間でした。
策の池を中心に擂鉢状の地形のため、坂や階段が目立ちます。
かつては上屋敷内に佇んでいたであろうお稲荷さんも、今は飲み屋に囲まれています。
※Ricoh GRで撮影