【101】台東区浅草橋 後編
今回は駅を離れ、街の奥へ。空襲を逃れた長屋がポツポツと残り、狭い路地からカビ臭さが漂ってきます。このブログの第1回目、下町の古い街並みを撮ろうと墨田区京島まで出かけましたが、自分が暮らす浅草橋も昭和レトロ感いっぱいだったことに気づきました。
アスファルトを焼く強い陽射しを避け、日陰に寝転んでいた猫がこちらの気配に気づき、サッと路地へ逃げ込みました。そしてガン見。どんなに撮影ポジションを変えても微動だにしませんでした。それにしても、この路地にはいろんなガラクタが。トイレのスッポン(という名称ですか?)まで!!
簾はこのあたりの家では標準オプションです。
傾いています。かつて浅草向柳原という住所だった辺りです。
戦後の二輪車需要の拡大とともに生きてきたのだと思います。今は営業している様子はありません。
最近まで、界隈で唯一の高層ビルだった「CSタワー」。今は駅前に大きなオフィスビルが建ちました。かつてその場所は中学校でしたが、隣校と統合されて移転しました。人口減が進む中、都心の公立校の宿命です。
休日の浅草橋は、人通りがとても少ないんです。秋葉原から徒歩20分とは思えません。私の実家があるその秋葉原も、30年くらい前は静かだったのですが。
日本テレビのドラマ「ど根性ガエル」のロケ地です。梅さんの寿司屋は、実は鰻屋です。
カトリック浅草教会。草木の多い庭は蝉の声に包まれていました。その騒々しさが、かえって静かさを引き立てていました。
浅草橋の隣町の柳橋を通って隅田川に出ました。蔵前橋の光が川面を照らし、ゴッホの「星降る夜」みたいな写真が撮れたと自画自賛、ほくそ笑みました。
※Nikon D7100、最後の1枚のみSony RX100で撮影