【162】三鷹市 風の散歩道と山本有三邸
玉川上水に沿ってJR三鷹駅から井の頭公園まで続く、通称「風の散歩道」を歩いてきました。猛烈に暑い日でしたが、その名のとおり風がびゅうびゅう吹いていました。夏は草木が生い茂りすぎて川がほとんど見えないので、紅葉する秋に行くほうがいいかもしれません。道沿いにある作家・山本有三の邸宅(現・記念館)は、立ち寄って損がないと思います。「餃子のハルピン」も超おすすめです。
にぎやかな三鷹駅南口を左に歩いて行くと、すぐにうっそうとした緑が現れます。江戸市中に水を供給していた玉川上水です。三鷹市よりもさらに西部の羽村市で多摩川の水を引き込み、ここに流れてきています。今は新しい橋がかかっていますが、昔の欄干が保存されています(写真左)。風の散歩道は、上水にそってここから始まります。
左側が玉川上水。
上水に降りることはできません。遊歩道から覗いても、草木で川はあまり見えません。
井の頭公園寄りの散歩道沿いに、瀟洒な建物が。「路傍の石」で有名な山本有三が戦前に住んでいた邸宅です。今は記念館として一般公開されています。
中島飛行機をはじめ、軍需工場が多かった三鷹は空襲が激しかったようですが、この建物は残りました。
戦後は米軍が将官の住宅として接収。だいぶ改造したらしく、残念ながら山本家が住んでいたままの状態ではないそうです。
戦前、国が作る教科書の貧弱さを問題視した山本有三は、自ら子供向けの文庫を企画しました。おしゃれな装丁、本を開く前からわくわくします。
順番が前後しますが、風の散歩道を歩く前に腹ごしらえで三鷹の有名店「餃子のハルピン」に寄りました。餃子もさることながら、一緒についてくる鶏ガラスープが抜群に美味しかったです。次回はラーメンも食べてみたいです。
※Ricoh GRで撮影