【２４】江戸川区小岩
とりたてて目を引く名所があるわけではなく、住人以外はあまり訪れることがないかもしれません。ネットで情報を収集してみると、正倉院に残る下総国の書物に「甲和（こうわ）」という里が登場。小岩の起源と考えられており、奈良時代以前から集落があった古い街のようです。私自身、これまで２、３回しか小岩駅で下車したことがなく、行き当たりばったりの散策になりましたが、面白い発見がたくさんありました。
JR小岩駅北口を出て、西に向かうと江戸川に出ました。河川敷はとても広く、ものすごい開放感。サッカー、ラグビー、ラクロス、野球、様々なスポーツを楽しんでいました。対岸は千葉県市川市です。
戦前は川向こうの市川に陸軍の砲兵連隊があり、この辺りも戦車が訓練で走っていたと、通りがかりのご老人が話していました。
瓦屋根の上にこういう物干し台が設置してあるのを見ると、下町だなと思います。私の実家もこんな造りでした。
リサイクル屋。今さらDVDプレーヤーを中古で買う人はいないかと。新品でもこれぐらいの値段で買える気がします。
昔からの町並みもあれば、こうした新しめの無機質な道も通っています。
おお、なんという名前の学校。高い塀に囲まれて中がよく見えず、思い込みかもしれませんが、ちょっと怪しい雰囲気でした。ちなみに校舎の裏には「なでしこ保育園」というのもありました。同系列のようです。
住宅街に入ると、２３区内とは思えないのどかな雰囲気です。
アスファルトから生えていました。
住宅街に整備されている「上小岩親水公園」。日陰が多く、真夏は気持ち良さそうです。このあたりから土器などが出土したそうで、弥生時代後期には人が住んでいたとみられています。
児童公園にポツンと建っていました、光ケ嶽（てるがたけ）観音堂。立て看板の説明書きによると、室町時代末期の武将・里見義豊、義俊の守り本尊だった６センチほどの観音像が納めれているそうです。常に観音像を甲冑に収めて戦に臨んでいたとのことです。
京成線の小岩駅近く。これまた凄いネーミング。料理が自慢のカラオケスナックってところでしょうか。
JR総武線のガード下。
こちらはJR小岩駅の南口からすぐの飲み屋街です。いかがわしそうな店が並んでおり、昼間から呼び込みのおにいさんが立っていました。
同じく南口の「昭和通り商店街」。三菱電機の販売店は初めて見ました。
※Ricoh GRで撮影
