Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

【120】世田谷区野毛 住宅街の前方後円墳

等々力渓谷を歩いていたら、「野毛大塚古墳」という看板が立っているのを見つけました。ネットで調べると、世田谷区には多摩川に沿って古墳群があることを知りました。渓谷から一直線に伸びる階段を登り、住宅街を抜けると、たしかに立派な前方後円墳がありました。

 

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5世紀初めに造られたと考えられているそうです。世田谷の瀟洒な住宅街にこんな綺麗に保存されているとは。埼玉県行田市にある「さきたま古墳」ほどの規模ではありませんが、十分に立派な古墳です。

 

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関東地方最古の鉄製甲冑など、多数の副葬品が発見されています。畿内の王権と結びついた南武蔵の大首長一族の墓と考えられているそうです。写真の甕はレプリカですが、これがあるおかげで古墳のミステリアスな雰囲気が出ていました。

 

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古墳には階段が設けられ、頂上まで登ることができます。

 

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全景が分かる模型が展示してありました。

 

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紅葉にはまだ早い時期でしたが、渓谷から古墳に向かう途中の住宅前の木が綺麗に色づいていました。

 

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等々力渓谷内にも古代の墓群が残っています。6基以上ある横穴のうち、写真のものは7世紀に造られ、1973年に発掘されたものだそうです。3体以上の遺体とともに、静岡県湖西地方産のネックレスやガラス玉が埋葬されていたそうです。

 

世田谷区の古墳群は「荏原台古墳群」と呼ばれ、野毛から田園調布にかけて分布しているようなので、いずれ訪れてみたいと思います。

 

Sony NEX-6で撮影

 

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