【119】世田谷区等々力 木漏れ日の渓谷を歩く
浅草橋の自宅から電車でたかだか40分ほどでしたが、東急大井町線等々力駅の改札を出た瞬間、遠くまで来たなあと感じました。駅の真横に踏切が、駅前に都市銀行ではなく信用金庫がある風景のせいかもしれません。あるいは、すぐそばの渓谷の森から流れてくる空気のせいなのか。いずれにせよ、ちょっとした旅行気分を味わえました。
駅から歩いて5分もかからず、等々力渓谷の入り口に着きます。用賀を源流とする谷沢川が武蔵野台地に作り出した谷は深く、木々がうっそうと茂っていました。しかし下から崖の上を見上げると、住宅が立ち並んでいました。
木漏れ日の中を、小さな虫が気持ちよさそうにたくさん飛んでいました。たまに見かけますが、この虫は何でしょうか。
写真を撮りながら30分ほど歩いたでしょうか、弘法大師の幼少期の姿が祀られていました。紅葉の見頃はまだでしたが、落ち葉が秋らしさを添えてくれました。
弘法大師像のすぐそばに架かる橋を渡り、長い階段を息切らしながら登ると、等々力不動尊に出ます。
起源は平安末期と古く、霊場として開かれたそうです。このあたりは古墳が多く、かなり昔から集落があったことが伺えます。
境内の休処で「不動まんじゅう」とコーヒーを味わいながら、しばらくボーっとしました。