【167】台東区台東 かつての歓楽街は今
江戸時代は武家屋敷、明治の終わりから大正にかけては見世物小屋や寄席、料理屋が立ち並ぶ東京の一大歓楽街だったそうです。旧町名の竹町や御徒町は、「台東区台東」という無味乾燥な住所に区画整理されていますが、古い木造住宅がひしめく味のある街です。
路地をふと覗いたら、両側が長屋という珍しい景色に出くわしました。この辺りは何度も通っていますが、カメラを持ってぶらぶら歩いてようやく気づきました。
路地の中は日が当たらずジメッとした湿気がありました。建物は古いですが、綺麗に維持されていました。
上野や秋葉原といった繁華街に隣接していますが、長屋以外にも古い造りの家がかなり残っています。
こちらも。リサイクルショップとして利用されていました。
破れたままの日よけ。錆びた骨は曲がり、廃墟感が漂っていました。
コーラの看板も古そうです。遠方に見えるのは、佐竹商店街のアーケード。
日本で2番目に古い商店街と主張している佐竹商店街。ドラマや映画の撮影にたまに使われています。休日だからシャッターが降りている店が多いわけではなく、通常がこんな感じ。寂れ感満載です。子供の頃、秋葉原の実家からこの商店街にあるおもちゃ屋によく来ました。入手困難だったガンダムのプラモデルが入荷されていることがありました。
※Nikon D800で撮影