Shooting Tokyo

東京を撮り歩く

【211】台東区小島 鳥越祭の宵宮

東京下町の祭シーズンのトリを飾る鳥越祭の1日目。本社神輿の宮入りを翌日に控え、各氏子町会の神輿は午後7時を過ぎると火が入りました。今回私が担いだ小島一丁目町会は、隣の小島二丁目東、同西の神輿とともに連合を作り、3基で並んで練り歩きました。…

【210】渋谷区代々木 明治神宮御苑の花菖蒲

うっそうとした木々が茂る森の小道を抜けると、視界が開けて紫や白の菖蒲田が広がっていました。1893年(明治26年)、昭憲皇后のために植えられたのが始まりだそうです。御苑の入場料は維持管理費500円。園内には加藤清正が堀ったとされるエメラル…

【209】練馬区向山 ガラガラの遊園地であじさい鑑賞

今年で15回目を迎えるという、としまえんのあじさい祭り。そんなの毎年やっていたなんて初めて知りました。見頃には気持ち早めでしたが、150種1万株以上のあじさいが植えられているだけあって見事でした。としまえんに来たのは20年以上前、大学3年…

【208】台東区モノマチエリア ノートを求め文具屋めぐり

9回目を迎えた「モノマチ」、だいぶ世の中に定着してきた感があるようなないような。御徒町、蔵前、浅草橋に点在する職人さんや問屋さん、小売店など170の参加者が出店する年に一度の雑貨イベントです。文具や食器、アクセサリーや革製品など、「mono ma…

【207】台東区浅草 観音裏の三社祭

全国ブランドの三社祭も、浅草寺から離れると様相が変わります。今年は観音裏と呼ばれる言問通りを挟んだ浅草公園の北側で神輿を見物してきました。ここまで来る観光客は少なく、地元密着感の強い三社祭を見ることができます。 浅草4丁目あたりです。地元商…

【206】千代田区外神田 神田祭

子供の頃から必ず神輿を担いできた神田祭、今回は仕事が入り、無念にも全く参加できませんでした。この祭りは2年1回、楽しみは再来年までお預けとなりました。祭り気分はせめて味わおうと、最終日14日の夕方近くに神田明神へ。生ビールを買い、高台にあ…

【番外30】神奈川県三浦市 小さな港の鄙びた食堂

三崎港から起伏のある道を自転車でおよそ20分、宮川という小さな港を訪れました。その入り口に、「まるよし」という古びた食堂がありました。三崎といえばマグロですが、あえて「はば」という海苔の定食を注文。風通しの良い窓際の席から港を眺めつつ、ビ…

【205】台東区東上野 下谷神社大祭

気がつけば1年が経ち、下谷の大祭から始まる下町の祭りシーズンが今年も到来しました。草木茂る下谷神社の境内に足を踏み入れると、子供の頃に地元の神田明神でかいだ生臭い葉っぱの匂いがして、少年時代の祭りの記憶が蘇りました。 下谷神社の祭りは最終日…

【204】文京区弥生 異界の階段

農学部がある東京大学弥生キャンパスの裏手に、上りと下りで段数が異なる「お化け階段」があります。初めてこの階段に出くわしたとき、そういう階段とは知らなかったのに、異界的な空気を感じたことを覚えています。 クルマが通れない細い道をつなぐ階段。文…

【203】台東区柳橋 隅田川を泳ぐ鯉のぼり

久しぶりに隅田川へ行ったら、なぜか遊歩道にたくさんの鯉のぼりが飾られていました。今年から、地元の町会が「隅田川こいのぼりフェスティバル in 柳橋」というのを企画することになったそうです。グーグルで検索すると、たしかに読売と東京新聞が記事にし…

【番外29】長崎県佐世保市 軍港の夕暮れ

帝国海軍の軍港だった佐世保は、今も海上自衛隊、海上保安庁、在日米軍が拠点とする基地の街です。市内を見て回る時間はほとんどありませんでしたが、護衛艦に落ちて行く夕日が印象的でした。横須賀のどぶ板通りのような繁華街は、日本周辺の情勢が緊張して…

【番外28】長崎県長崎市 坂の街の定番コース

「朝鮮半島近海へ向かう米原子力空母カール・ビンソンは、長崎県沖を航行中ですっ!」とNHKがヘリコプターからの映像とともに物々しく伝えた大型連休の前半、坂の街・長崎市はゆる〜い時間が流れていました。韓国人、中国人を含め、グラバー園や平和公園は外…

【202】中央区銀座 GINZA SIX 最初の週末

少し前の話になりますが、オープン最初の週末に行ってきました、GINZA SIX。テレビカメラなんかも来ていて、予想を裏切らない混雑ぶりでした。地下のスイーツフロアはいいですね、どの店も列が出来ていたので何も買いませんでしたが。上のフロアはざっと見た…

【201】文京区小石川 小説の情景を探して

仕事をさぼった若いサラリーマンが住宅街をふらふら歩いていると、バラック建ての家の中でなにやら話している男女が目に留まります。花の行商人を装って何度もその家に通うようになった会社員は、やがて女性と…。吉行淳之介の短編「薔薇の販売人」は、小石川…

【200】文京区関口 桜流れる神田川

今年の花見シーズンのラストに、神田川を流れる桜の花びらを見てきました。この川沿いは江戸川橋付近の桜が綺麗だったと思い出し、有楽町線の江戸川橋駅で下車。上流へ遡り、山県有朋の旧宅として有名な椿山荘にも立ち寄りました。 記憶があやふやなのですが…

【199】中央区日本橋 桜フェスティバル

歴史的建造物が並ぶ日本橋界隈は、この時期になると荘厳な雰囲気に桜が華を添えます。三越から日本銀行に抜ける道、丸善から東京駅方面に続く道は、美しい花トンネルができていました。やっと満開になったのに、花冷え続きなのが残念です。 日本橋一帯で「桜…

【198】中野区新井 中野通りの桜トンネル

中野通りの桜トンネルを見ようと、西武新宿線の新井薬師前駅で下車しました。新井薬師から中野駅へと続くその道の両側は、確かに見事な桜並木。天気が良くて、満開なら言うことなしでした…。 JR中野駅から行こうか、西武新宿線の新井薬師前駅から行こうか悩…

【197】北区王子 飛鳥山公園からソメイの故郷へ

今年の桜はなかなか満開になりませんが、そのぶん長く花見を楽しめます。江戸時代から花見客でにぎわってきた飛鳥山公園、そしてソメイヨシノが誕生した駒込の旧染井村まで歩きました。 都内で桜満開宣言が出た4月2日(日)、都内にある飛鳥山公園の桜は5…

【196】葛飾区立石 深すぎる京成の下町

京成線立石駅。成田空港へ行くときの通過駅のひとつ、生涯降りることはないだろうと思っていましたが、足を踏み入れてびっくりしました。駅の北も南が商店街が活気で溢れ、晩のおかずを買い求める人、縄のれんで一杯引っ掛けていく人でいっぱいでした。北口…

【195】千代田区 神田川クルーズ

小学校に上がるか上がらないかの幼少時代、神田川沿いにあった友達の家からどす黒い川がよく見え、ゴミの山を運ぶ船が行き交うのを目にしました。あれから40年弱、川はだいぶ綺麗になり、今では観光船が運行されるまでになりました。 日本橋から乗船し、ま…

【番外27】千葉県君津市 春の房総

東京湾を横断するアクアラインを通り、春を求めて千葉の房総までイチゴ狩りへ行きました。テレビで紹介されて人気の観光スポットとなった濃溝(のうみぞ)の滝をめぐり、さらにダム湖へ。肝心のイチゴは…やや薄味でした。 アクアラインのサービスエリア「海…

【番外26】千葉県市川市 江戸川土手の河津桜

河津桜ネタ連発です。今回は東京都と千葉県を隔てる江戸川を越え、市川市まで行きました。まずは市川駅前にそびえる高層ビル「アイリンク」の展望台へ。近くは江戸川沿いに並ぶ河津桜から、遠くは富士山まで見えました。実際に河川敷へ足を運ぶと、強風の中…

【194】江東区木場 運河に咲く河津桜

江戸時代に掘られた運河「大横川」沿いに、河津桜を鑑賞できる一角があります。横川橋から葛西通りまでの間、ちょうど木場公園南園の東側に沿って植えられています。50本くらいでしょうか、きちんと数えていませんが。 ソメイヨシノには酒がつきものですが…

【番外25】神奈川県横浜市 横浜港の原点

東は鶴見から西は金沢八景まで広がる巨大な横浜港、はじまりは1859年、現在の大桟橋のたもとに造られた波止場だったそうです。今は小型船が停泊する「象の鼻パーク」として整備されています。歴史ある国際港らしく、周辺には異国を感じる店や建物が点在…

【193】文京区湯島 梅と天神様とホテル街

湯島天神の梅が見頃です。高校・大学受験の祈願や、中学受験のお礼参りを兼ねた見物客で賑わっていました。湯島は何度も何度も訪れていますが、今回は天神様とラブホテル街が融合した「これぞ湯島!」という画が撮れました。あいにくの花曇り(たぶん梅には…

【192】港区赤坂 幻のダイヤモンド富士

このところ街歩きをする時間がなかなか取れず、赤坂にあるオフィスからパチリ。もしかしてダイヤモンド富士を拝めるかもと期待しましたが、夕日はかなりズレたところに沈んでいきました。 ※Ricoh GRで撮影 にほんブログ村

【191】荒川区荒川3丁目 三河島の小さなコリアンタウン

JR常磐線の三河島駅周辺には、朝鮮半島出身者の古いコミュニティがあります。とくに済州島から渡ってきた人たちが多いそうです。おそらくここもヘイトスピーチの標的にされたことがあったのだと思います、写真を撮り歩いていたら怪しい奴と見られ、中年の女…

【190】世田谷区世田谷 4世紀続く「ボロ市」へ

路面電車のような2両編成の世田谷線に揺られ、「ボロ市」に来ました。なんでも売っているごった煮状態。掘り出し物がありそうで、全国からヒトが集まるそうです。あまりの激混みぶりに、大人同士がはぐれて迷子の呼び出しをしていました。 開催日は12月1…

【189】葛飾区柴又 江戸川土手の寂寥感

唯一晴れた3連休の初日、冬の寂寥感を味わいに江戸川の土手を訪れました。枯れた芝生に冬独特の柔らかい陽が当たり、広大な河川敷には凧揚げをする子供たちの声が響いていました。矢切の渡しを写真に収め、山本亭に立ち寄り、帝釈天で草団子を買って帰りま…

【188】台東区鳥越 とんど焼き

松飾りやしめ縄を燃やし、正月に迎えた神様を送り出す「とんど焼き」に参加してきました。「とんど」と連呼しながら長い竹ざおで地面を叩き、火の周りを回ります。最後に餅を焼いて食べると、その年は無病息災を期待できるとか。年末からの風邪が今も完治し…